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2004.05.31

』(今江 祥智文 田島 征三絵 BL出版)を読んだ。気の弱い竜の子三太郎はひっそりと、人間にはみつからないようにくらしていたのに、ある日ひょんなことから姿見られてしまう。ラストもほのぼのとしていいなぁ。田島さんが描く龍のとぼけた感じがいいです。それで『竜の子太郎』を読みなおしたいなぁと思っていたら、29日土曜日の朝日新聞beの「ことばの旅人」が、『竜の子太郎』だった。そう、子どものころこの本が好きで何度も読んでいた時、わたしもこの記事を書いた方と同じことを思った。龍になってしまったお母さんが、太郎を育てるために、自分の目をわたすところが、すごく心に残って怖かった。
『ここは魔法少年育成センター3』も読了。こちらにも龍がちょっとでてきて思わずニヤリ。共時性。龍って東西問わず、人気者だなぁ。『龍の柩』(高橋克彦)も読み直したくなってきたぞ。

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2004.05.27

読みたい新刊

 読みたい新刊がぞくぞくと出てきて、うれしい悲鳴。今日は本屋さんで、『スピーク』(ローリー・ハルツ・アンダーソン著 金原瑞人訳 主婦の友社)と『チョコレート・アンダーグラウンド』(アレックス・シアラー著 金原瑞人訳 求龍堂)を発見。手にとるとみんなほしくなってしまうなぁ。シアラーは娘も気に入っていて、去年買った『魔法があるなら
』と『13カ月と13週と13日と満月の夜』を何度も読み直している。もうすぐ誕生日だから、誕生日プレゼントということで買ってしまおうかな。この前本屋さんでみた『天才ネコモーリスとその仲間たち』(テリー・プラチェット著 富永星訳 あすなろ書房)も読みたいのよね。だから今ディスク・ワールドシリーズの『死神の館』を読み始めたところ。

 でも本屋さんで現物を見ることができないのもつまらない。『ホエール・トーク』(クリス・クラッチャー著 金原瑞人・西田登訳 青山出版社)は絶対に読みたいので、オンライン書店に注文するしかないかな。まってましたの『ゲド戦記外伝』も読みたいし、アーモンドの『秘密の心臓』も近刊になっている。あぁ、一度にこんなに買えないよ~。

 図書館で借りてきた『夜の静寂に』は、娘に先にとられてしまった。まさかもう創元文庫を読むと思わなかったよ。表紙が可愛いので、読み始めたらおもしろかったらしい。ルビあまり振ってないけど、どのくらい理解しているのやら。娘の場合気合で読んでしまうから。とにかく先を知りたくて、読めない漢字があっても読み進む。漢字だから大体の意味は想像してしまうらしい。気に入った話はあとでゆっくり何度も読む。ハリ・ポタは何度も読み直しているのでぼろぼろになってしまった。そろそろクリスティも読むかしら。でもわたしがもっている昔のハヤカワ文庫や創元文庫だと字が小さいかも。最近の文庫は字が大きいのね。この間見比べてみてびっくりした。

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2004.05.25

今読んでいる本

 なんか力が入らない。せっかくよい天気なので、たまっていた洗濯物や、ふとんを干したら、ぐったりしてしまった。今読んでいるのは『ここは魔法少年育成センター(3)とびます』(^^)。2は図書館で貸出し中だったので、まだ未読。娘も気に入って読んでいる。でもね、学校の池に空き缶を捨てるとでてくるアザラシの名前が、「エコエコアザラシ」なんて、どこがおかしいかわからないだろうなぁ。
 作者のあとがきにサイトがでていたので行ってみました。「久美蔵」。何でもできる方というのは、いらっしゃるのですよね。あちこち見ていて、つい時間を忘れてしまいそうに。

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2004.05.24

きょうだいの絆

 読了本3冊。『嵐をつかまえて』は怖かった。父母の留守中きょうだい3人で留守番していた。しかし兄のフィンは友だちのところに遊びに行ってしまう。行っておいでと送り出したものの、古い家に弟のサムとふたりっきりで、ちょっとの物音におびえるエラ。だが、本当に何者かが侵入してきた。サムに隠れているようにいいふくめ、自分がおとりになったものの、エラは男につかまってしまう。自責の念にかられて、必死に探し回るフィン。サスペンスが盛り上がる。嵐とともに、一家は試練がやってきた。
 華麗なファンタジー『ストラヴァガンザ』の主人公、ルシアンはひとりっ子。腫瘍ができて、寝たきりの生活が続いていた。ある日別の世界に迷い込み、マリアンナという少女と出会う。マリアンナには年の離れたお兄さんたちがいる。ここでもきょうだい、家族の絆がいざというとき物をいうのだ。
 そして『ワニてんやわんや』。きょうだいっていいなぁと思えてくる。いつも良い子の弟を困らせてやろうと、誕生日のプレゼントにワニを買ってきたテディ。ところが予想に反して、弟のボビーは大喜び。誕生日のパーティに集まった親戚一同もまきこんでの騒動が始まる。この騒動をきっかけに弟に対する見方を変えていくテディ。今、親の立場で読むと、気をつけなくちゃと思うところも多々あり。長女の立場で読むと、テディに共感してしまう。

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2004.05.21

アーモンド

 カーネギー賞のショートリストが発表されたので、候補となった作家の邦訳をまとめて読んだ。今週読み終わったのは『闇の底のシルキー』と『へヴンアイズ』。昨年『肩胛骨は翼のなごり』を読んで、こんな小説もあるんだと衝撃をうけた。今回読んだ2作も期待通り、おもしろかった。それぞれ問題を抱えた子どもたちが、自分の生き方を探っていく。闇にひかれる気持ちも、生きていく喜びもわかる。そしてそのふたつをゆれうごくところがなんともいえない雰囲気で好きだ。わたしはこれらの物語の主人公たちに比べたら、のほほんと生きてきているけど、主人公たちの年代に感じていた将来への不安感は、今でも思い出せる。10代のころ読んだら、どんな感想をもっただろうか。3作のなかでは、『肩胛骨~』が一番好きだなぁ。
 2003年度カーネギー賞候補となっている、"The Fire-eaters"もすでに、スマーティーズ賞金賞、ウィットブレッド賞児童書部門、それにボストングローブ・ホーンブック賞も受賞した話題作。さて、どうなるでしょう。

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2004.05.17

読む楽しみ

 教えていただいた雑誌、「GRAFICATION」の5月号が届いた。表紙はささめやゆきさん。すてきだな。『幻燈サーカス』をまた読み直す。この絵本の絵は「ガラス絵」という画法で描かれている。紙の質から、装丁、カバーや帯にいたるまで、すべてに心がこめられていて、とても豪華な絵本だ。本を創るということに触れさせてもらった思い出の1冊。おすすめです。

 「GRAFICATION」の特集は「教育の再定義」。『ここは魔法少年育成センター』を読み、『グリフィンの年』にも通じるところがあるなぁと思っていたところだったので、いろいろと考えながら読んだ。グラビアは壮大な「ユーコン」。5月13日に書いたとおり、バックのことを思い出したところだったので、どきりとする。壮大なユーコン川の風景をみていると、小さなことはどうでもよくなってくるなぁ。

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2004.05.13

透明人間

 メルマガのネタ探しのために、Jack London の "The Shadow and the Flash" を読んだ。子どものころからライバルだったふたりの青年が、姿を見えなくするための方法を考える。これが正反対のこと、つまり真っ黒になるか、透明になるかということを考える。真っ黒あるいは透明の塗料を作って塗ればいいというわけね。ラストがすさまじい。こういうお話も書いたのね。永遠のライバルというか、なぜか競り合ってしまうのね~。久しぶりに London の文章を読んだら、以前に較べて読みやすかった。
 なんだかだらだらと過ごしてしまったが、そろそろ勉強も再開せねば。"The Call of the Wild" の全訳も仕上げたいのだが……うみゅみゅむ。

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2004.05.09

木曜日に生まれた子ども

『木曜日に生まれた子ども』(ソーニャ・ハートネット作 金原瑞人訳 河出書房新社)
を読了。オーストラリアの開拓地が舞台。貧しい一家の生活を少女ハーパーが語っていく。大恐慌時代で、生活がどんどん厳しくなっていき、家族がばらばらになっていくところは、読んでいてつらい。心に残るのは弟ティンの存在だ。あることがきっかけで、地中で暮らす野性児となってしまったティンは、奇妙な存在感をもって家族をつないでいく。

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2004.05.06

魔法少年

 久美沙織さんのお名前は、ガイサートの絵本の訳者として知り、たくさんの著作があることを知ったのだが、著書は読んだことがなかった。『ここは魔法少年育成センター』(久美沙織作 エニックス)を読んだ。
 ある日親友を助けようとしたところ、魔法が使えることが判明した。そのとたんに主人公の少年は通称「イクセン」、青少年健全育成センターに入れられてしまった。そこは、魔法力のある男子だけが集められた、寄宿学校。いやぁ、おもしろかった。うちの中学生にもぜひ読ませたい。「学ぶ」ということ、そして「赦す」ということの重さ。主人公エイランの言葉を借りれば、「脳クソ」がごっそりはがれ落ちました。
 シリーズ3作目まで出ているので、先が楽しみ~。

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2004.05.02

予言の力

 未来を見ることができたらどんなにすてきだろうと、ときどき思うことがある。いくつか選択肢があるときはなおさらだ。偶然にも先を見る力をもつ少女のお話を読んだ。『水晶玉と伝説の剣』(ヴィクトリア・ハンリー作 多賀京子訳 徳間書店)は、アーチェルド王国のトリーナ姫と、その父王が滅ぼしたベランドラ国の王子ランドンのお話。父王がベランドラから持ち帰った水晶玉をもらってから、トリーナは未来を見ることができるようになった。でも自分に関することだけは見ることができない。周辺国との陰謀がうずまくなか、トリーナとランドンの恋のゆくえが気になり、いっきによませるファンタジー。
 『ジュリー――不思議な力をもつ少女』(コーラ・テイラー作 さくまゆみこ訳 小学館)は生まれた時から、他の人には見えないものが見える不思議な力をもっていたジュリーのお話。不思議な力に戸惑うのは本人ばかりでなく、親やきょうだいもなのである。でもジュリーは、とまどい、悩みながら、自分のものとして受け入れて成長した。カナダの作品。

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