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2004.06.29

ブラウン神父

 メルマガのネタ探しにブラウン神父を読み始めた。でもむずかし~。
 

'The criminal is the creative artist; the detective only the critic,'
  by Gilbert K. Chesterton "The Innocence of Father Brown" The Blue Crossより

 あれ、どこかで読んだことあるような。『名探偵コナン』単行本16巻の怪盗キッドのセリフでした。

  「怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが…
   探偵はその跡を見てなんくせつける……
   ただの批評家にすぎねーんだぜ?」

 怪盗キッド、かっこいい!と思って印象にのこっていたが、出典はチェスタトンだったとは。他にもあるのかしらん。ダイアナ・ウィン・ジョーンズにも引用が多いのでチェスタトンを読むのは今後の課題にしておこう。

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2004.06.28

浅草

 Book Off で105円だったので、『探偵は眠らない』(都筑道夫作/新潮文庫)を買ってしまった。浅草の28階のホテル『ハイライズ下町』を舞台に、ホテルの夜間警備責任者(ホテルディック)、田辺が活躍するサスペンス。文庫書き下ろしなので、まだ読んでいなかった。平成3年発行だから、ちょうどこどもが生まれて本屋さんから遠のいていた時期。都筑道夫の作品を集めていたのだけど、空白の時期のものが抜けている。同じ新潮文庫の『25階の窓』も未読で古本屋さんで探しているのだけど、みつからない。『25階~』の解説は翻訳家の宮脇孝雄さんということなので、いつか手に入れたい。
 久しぶりにホテルディックと浅草の描写を堪能した。浅草にはけっこう縁があって、会社づとめをしていたころは、部での宴会はたいてい浅草だった。浅草公会堂で演奏会にも参加したことがあり、知っている町の描写は、読んでいてすぐに頭に思い描くことができるので楽しい。サスペンスのほうは、夕方「今夜、泊り客を殺すので制めてくれ」という電話が警備室にはいるところから始まる。ホテルでおきる出来事を30時間にわたって追っていく。事件そのものの解決より、やっぱりこのシリーズは、「浅草」を堪能したい。

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2004.06.25

夢と不安

 海にあこがれたキツネとオオカミのお話、『きらめく船のあるところ』は、勇気をおしえてくれた。谷でのんびりと暮らしていたふたり。旅人から塔にのぼると、きらめく海がみえることを聞いたふたりは、どうしても海が見たくなってでかける。しかし、あとすこしのところで、「不安」のささやきがきこえて、谷に戻ってしまう。それからは、もとのように楽しく暮らせない。「夢をなくしたら、だれもいきていけないよ」ということばが、心に残った。

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2004.06.24

うちなる炎

 龍がでてくるお話、『龍のすむ家』を読んだ。挿絵がとてもすてきで、陶器の龍でいいからほしくなる。

 物語は大学生が下宿を見にきたところからはじまる。部屋もまずまず気に入って、すむことになったのだが、夫人のリズはさておき、口の達者な10歳の娘のルーシーがうるさいこと。そして、龍の置物。どうもこの家には何かあると感じる主人公のデービットに、読んでいるわたしも同調してしまい、ルーシーたちに振り回される。なんだか、ひとつひとつのエピソードがばらばらな印象なのだけど、最後にきちんと何かが残っている不思議な話だった。龍に惑わされてしまったかな。

 そして最後まで読み終わると原題"The Fire Within"の意味がわかってくる。続編の"Icefire"が読みたい。(原書の表紙もまたすてき)

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2004.06.22

悲しみをのりこえて

ママは行ってしまった』を読了。いいお話だった。

 ママを失った家族が、みんなで少しずつ悲しみを認めて乗り越えていく。彫刻家であるパパは、ちょうど大聖堂の広場に置くピエタ像を彫っていて、そのマリア像にママのほほえみをきざむ。仕上がり具合を見にきた大司教さまがいう。

「あんたたちは、ママがいなくなって不しあわせだとおもっている。だが、かんがえてごらん。それはあんたたちが以前にとてもしあわせだったからだよ。」82ページより引用

 家族みんなが悲しみをかかえ、それぞれがお互いを思いやりながら、すこしずつその悲しみを癒していく過程が、静かに静かに描かれている。ひとりの人間の美しさをみるには、相応の長い時間がかかるということも教えてくれる。ついつい第一印象で判断してしまいがちだが、じっくりとつきあってみないとわからないことはたくさんある。しあわせな時を大切に生きたいと思った。

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2004.06.15

洋書絵本

 昨日投稿しようと思ったのだけど、なぜだかすごーく重くてログインできなかった。コメントを投稿するにも30分くらいかかってしまった。

 2週間の図書整理週間が終わったので、久しぶりに図書館に行ったら、洋書絵本がたくさん入っていた。コールデコット賞のメダルのシールにひかれて、"Mirette on the High Wire" と"Lon Po Po"を借りた。"Mirette on the High Wire" は100年前のパリが舞台。綱渡りに魅せられた少女のお話し。主人公Mirette の表情がいいな。"Lon Po Po"は邦訳もでているので、こんどそちらも読んでみよう。昔話の再話だが、いろいろなお話が混じった感じで楽しい。3人姉妹が出てくるが、末っ子でなく一番上のお姉さんがしっかりしているのが新鮮。絵もオオカミの不気味さや、姉妹の表情が真にせまっていておもしろかった。
 オーストラリアの絵本"Magic Beach"も夏のお話で、いい感じ。さっぱりした絵だけど、いろいろと隠されていて小物を見つけるのが楽しい絵本。

 ドイツ語やフランス語の絵本もあったので、今度借りてみよう。ドイツ語の絵本は買わないだろうけど、絵を見られるのはうれしい。

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2004.06.10

おとなとこども

 『ピーター・パン』(角川文庫)を、恥ずかしながらはじめて読んだ。だいたいのあらすじは知っているつもりだったが、ピーター・パンは、生意気なこどもだった。思っていた以上に残酷なシーンがあってちょっとびっくりした。この歳で読んだせいか、フック船長とお父さんのダーリング氏が心に残る。おとなとこどもの違いってなんだろう。フック船長の過去や、こどもたちが去ったあとのお父さんの変わりようは、なんだかすごくひっかかる。まだうまく自分のなかで咀嚼できていなくて、いいあらわせないのだけど。

 先日読んだ『ここは魔法少年育成センター3』の言葉を引用してみる。

「ひとはみなこどもだ。おとななどというのは、こどもに着ぐるみをつけたもんにすぎん。いつでも脱げる。そのことさえ忘れなければ、どんなにおとなになっていたって、いくらでも遊べる。ガキだった頃よりも、よっぽど自由に、ディープに、徹底的に、さらに楽しくいくらでも遊べる! 還暦四周目のわしがいうのだ。信じろ」p228ページより

 おとなになってからのほうが、自由に遊べるというのは本当かもしれない。でもピーターは、生まれたとたんにおとなになることを拒否したのね。

 今年は舞台でピーター・パンが初演されて100年ということで、映画(はじめて少年がピーターを演じるというので話題に)も公開され、イギリスではいろいろなイベントも計画されているようだ。古典はやっぱり押さえておかないといけないなぁと思った。(まだ、あれやあれもちゃんと読んでいなかったりして……)

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2004.06.07

気になる新刊

 あぁ、どんどん新刊が出ている。『家守綺譚』にちらっとでてきた村田さんのトルコ滞在記、『村田エフェンディ滞土録』は、やっぱり読みたい。『ベル・ジャー』は、いますぐは無理でもいつかは読みたい。森博嗣のミステリーランド作品『探偵伯爵と僕』は機会があったら読んでみたい。
 そしてそして、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの新刊は、『時の町の伝説』。楽しみだなぁ。ジョーンズ作品の感想をこちらにまとめてみました。

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2004.06.04

いよいよ……

 ほしい本がいっぱいあるのに、つい月刊「MOE」を買ってしまった。ハリー・ポッター、ハウルにダヤンのページは娘が夢中で読んでいた。わたしはミヒャエル・ゾーヴァのインタビューを熟読。昨年原画展で『魔笛』や『ちいさなちいさな王様』の原画を見たときのことがよみがえる。那須田淳さんの書き下ろしエッセイもあって、どっぷりとひたれる。『ペーターという名のオオカミ』もまだ読んでいない。また読みたい本が増えていく……。
 それにしてもハリポタの3人はずいぶん大人っぽくなったなぁ。

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2004.06.03

文章読本

 『文章読本』(中条省平)を読了。はぁ~、今まで本のどこを読んでいたのかと思う。英語もきちんと読めなければ、それを日本語にはできないないではないの。「文章読本の変遷」の章は、読みごたえがあった。

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