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2004.06.22

悲しみをのりこえて

ママは行ってしまった』を読了。いいお話だった。

 ママを失った家族が、みんなで少しずつ悲しみを認めて乗り越えていく。彫刻家であるパパは、ちょうど大聖堂の広場に置くピエタ像を彫っていて、そのマリア像にママのほほえみをきざむ。仕上がり具合を見にきた大司教さまがいう。

「あんたたちは、ママがいなくなって不しあわせだとおもっている。だが、かんがえてごらん。それはあんたたちが以前にとてもしあわせだったからだよ。」82ページより引用

 家族みんなが悲しみをかかえ、それぞれがお互いを思いやりながら、すこしずつその悲しみを癒していく過程が、静かに静かに描かれている。ひとりの人間の美しさをみるには、相応の長い時間がかかるということも教えてくれる。ついつい第一印象で判断してしまいがちだが、じっくりとつきあってみないとわからないことはたくさんある。しあわせな時を大切に生きたいと思った。

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コメント

さかなさん
「しあわせ」をリアルタイムで感じることができるといいですよね。大切なものはなくしてから気がつくことが多いです。

投稿: 蒼子 | 2004.06.22 20:23

蒼子さん
人生がいじわるなところは、この「しあわせ」をリアルタイムで感じるにはちょいとタイミングが必要だなぁと思うのです。私も引用された箇所はとても好きです。

投稿: さかな | 2004.06.22 18:25

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