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2004.06.28

浅草

 Book Off で105円だったので、『探偵は眠らない』(都筑道夫作/新潮文庫)を買ってしまった。浅草の28階のホテル『ハイライズ下町』を舞台に、ホテルの夜間警備責任者(ホテルディック)、田辺が活躍するサスペンス。文庫書き下ろしなので、まだ読んでいなかった。平成3年発行だから、ちょうどこどもが生まれて本屋さんから遠のいていた時期。都筑道夫の作品を集めていたのだけど、空白の時期のものが抜けている。同じ新潮文庫の『25階の窓』も未読で古本屋さんで探しているのだけど、みつからない。『25階~』の解説は翻訳家の宮脇孝雄さんということなので、いつか手に入れたい。
 久しぶりにホテルディックと浅草の描写を堪能した。浅草にはけっこう縁があって、会社づとめをしていたころは、部での宴会はたいてい浅草だった。浅草公会堂で演奏会にも参加したことがあり、知っている町の描写は、読んでいてすぐに頭に思い描くことができるので楽しい。サスペンスのほうは、夕方「今夜、泊り客を殺すので制めてくれ」という電話が警備室にはいるところから始まる。ホテルでおきる出来事を30時間にわたって追っていく。事件そのものの解決より、やっぱりこのシリーズは、「浅草」を堪能したい。

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