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2005.11.20

四月の痛み

読破ページ数【50】

四月の痛み
フランク・ターナー・ホロン著 / 金原 瑞人訳 / 大谷 真弓訳

 86歳の元弁護士が1年間の日常をつづった日記という体裁。老人ホームで暮らしながら、死や老いについて語る。ことばのひとつひとつが、ずんと胸にひびいてくる。たとえばこんなところ。

ベイリーさんはよく、人生のなかで中年が一番苦しい時期だといっていた。それまで当然と思っていたあらゆることに、疑問を感じはじめる年頃なのだ。立ちどまって、自分が選ばなかった道をふりかえる機会を与えられる時期。数千年前の人々は中年に達する前に死んでいき、人生を馬鹿馬鹿しいと感じることもなかった。

 最近、子どもの進路を考えながら自分の行く先も考えることが多く、ここを読んで、うーんとうなってしまった。ふりかえっても、やり直すことはできないわけで。息子も15歳で自分でひとつの選択をするわけだ。
 脇役の老人たちも、さりげない描写のなかにそれまでの人生が浮かび上がってくるようで、ぐいぐいと引き込まれてしまった。作者26歳のときのデビュー作品だというから驚いた。

◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・書く(訳す)           634/2000
・「英文和訳演習(中級篇)」    16/24

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