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2006.01.08

ミッシング

読破ページ数【34】

ミッシング
アレックス・シアラー著 / 金原 瑞人訳


 ある日学校へ行く途中、消防車のサイレンが聞こえた。親友同士のジョーとジョナは走り出してサイレンを追いかける。ジョーはあきらめて、遅刻するからやめよう声をかけたが、ジョナはそのまま追いかけた。そしてジョナは帰ってこなかった。

 昨今の現実に起きた事件を考えると、読んでいるのがつらくて途中でやめようかと何度も思った。ジョーはジョナとの約束で、最後にジョナに最後に会い、消防車を追いかけていたことを、大人たちにいえないまま2日費やしてしまった。そのことが心の重荷になっている。子供の行方不明事件に群がってくるマスコミ。そんなまわりとかけはなれた、ジョーの気持ちがこまかく語られていくが、なんだかとてもリアルで読んでいて苦しい。やがて時がたっていくと、まわりはだんだん気持ちの整理をつけていくが、ジョーだけはジョナが生きていることを信じ続けて、行動を起こし続ける。後半はその行動からひきおこされるサスペンス。
 昔小学校の懇談会で、子供に「知らない人についていっちゃだめ、だけでは子供はわからない。ついていったら、どうなっちゃうかまで話さないと」と先生にいわれて、びっくりしたが、本書はまさに、そのどうなってしまうかの一例かもしれない。親の立場としては最後まで苦しみながら読んだ。読後もまだいろいろと思い湧き上がってくる。


◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す(書く)      3枚   691/2000
・「英文和訳演習(中級篇)」    16/24

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コメント

ぎねびあさん
 いらっしゃいませ~。書き込みありがとうございます。
 そう、犯人の立場に自分がなってしまったら、こうならないといいきれないところが怖かったです。
 うちに娘もシアラー好きです(まだ全部読んでいませんが)。『13カ月と13週と13日と満月の夜』と『チョコレート・アンダーグラウンド』は何度も読んでます。

投稿: 蒼子 | 2006.01.19 08:40

蒼子さん、

 素敵なブログですね!
 ここでみつけて図書館で借り、一気に読んでしまいました。
 ほんとうに、昨今の情勢を考えると、「あるかも」と思えるようなお話です。
 弱い人間のわたしには犯人の気持ちも理解できる気がするし(だからといって許されることではないのだけれど)、とても複雑な思いで読みました。
 よく考えたら、シアラーは何冊か積読のままで、これがわたしの「シアラーデビュー」でした。
 娘たちも注目している作家らしいので、返却期限までに読ませてみようかな。

 これからもときどき寄せていただきますね。

投稿: ぎねびあ | 2006.01.18 15:53

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