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2006.01.14

グッバイ、ホワイトホース

読破ページ数【10】

グッバイ、ホワイトホース
シンシア・D・グラント著 / 金原 瑞人訳 / 圷 香織訳

 16歳のレイナは、麻薬中毒の母と折り合いが悪く家を飛び出し、ホームレス状態で学校に通っている。恋人のサニーもやはり家を出ている。サニーはドラッグをやめられず、ふたりは恐喝や窃盗を繰り返している。
 学校のジョンソン先生は、そんなレイナに詩や文章の才能をみいだし、気にかけていた。しかし、この先生も、大きな心の傷をかかえていたのだった。
 麻薬、売春、妊娠、虐待……。現代の少年少女のリアルな描写は、メルヴィン・バージェスの『ダンデライオン』を思い出させる。
 本書は、レイナとジョンソン先生の一人称で交互に語られていく。そして途中にはさまれる、レイナの書いた文章には、心を揺さぶられた。レイナとジョンソン先生の出会いは、残酷であるともいえる。精一杯悩みながらも、ふたりが出した結論に希望が見えてほっとした。
 並行して『シュクラーンぼくの友だち』を読んだ。こちらはイスラエルに移民してきた少年とアラブ人の少年の友情を描いたもの。紛争地域で、テロの恐怖にさらされながら育つ子どもたちと、生きる気力をみいだせずにドラッグにおぼれていく子どもたち。この悪循環を断ち切るのに、どんな社会を作っていけばいいのだろうと考えさせられた。


◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す(書く)      5枚   709/2000
・「英文和訳演習(中級篇)」    16/24

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