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2006.05.31

間を流れる川

読破ページ数【42】

ミシシッピがくれたもの
リチャード・ペック著 / 斎藤 倫子訳

 15歳の「わたし」は、父の故郷に弟ふたりとともに行くことになった。故郷では祖父母と大おじ、大おば夫妻の四人が暮らしている。祖母のティリーは、「わたし」に少女時代の思い出を語り始める。
 舞台は南北戦争初年のイリノイ州南部の小さな町。この田舎町にあらわれた、ニューオリンズの都会育ちのディルフィーンとカリンダの謎にひかれて読んでいくと、次々あきらかになる意外な事実に圧倒されっぱなしでした。
 教科書では南部と北部に分かれて戦ったとあるだけの南北戦争が、ティリーの語りで、ひとりひとりの思いがくっきりとうかびあがってきます。原題は"The River Between Us"。訳者あとがきでもいわれているように、ミシシッピ川は、奴隷制に反対したイリノイ州と、賛成したミズーリ州の間を流れています。また田舎町で生まれ育ったティリーたちと、都会育ち娘たちとの間の川。そして、男と女の間にも川が流れているのだなと思いました。
 原書は、「若い読者に自国や世界の歴史背景に興味をもってもらう目的で設立」されたスコット・オディール賞を2004年に受賞しています(賞の説明引用はメールマガジン「月刊児童文学翻訳」より)。歴史を子供たちに伝えていくことの重要さをあらためて思いました。

◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す(書く)       10枚  871/2000
・「英文和訳演習(中級篇)」    16/24

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