« 家庭訪問終了 | トップページ | 普通ってなんだろう »

2006.05.18

さくらの精

読破ページ数【46】

さくら、ひかる。
小森 香折作 / 木内 達朗絵

 中学生の吉井希世は、ある日教室でクモさわぎがあってから、現実と妙に重なる夢をみる。そんな夢のなかで、化け物に襲われたところを助けてくれたのは、糸の幻蔵と名乗る若者だった。幻蔵は、希世が桜巫女の血をひいているという。ひとの世と常世を守ってきた桜を再生できるのは、桜巫女である希世しかいないのだといわれるが……。

 桜の精が、四方の守りとなり、常世を守ることで、ひとの世も守られているという設定。邪悪な心から生まれたヒトギツネの差し金で、現実世界は開発がすすみ、河岸は埋められ桜の木は倒されてしまい、いま残っている方陣の桜は南と北だけ。現実ではうじうじとさえない少女の希世が、夢のなかではきっぱりとものをいい、行動していくことで、現実の真の姿に気がついていく。桜の精が舞い踊る場面はうっとりするような美しさ。環境問題もからめて、現実世界を動かす力を夢の世界で見つけていく希世の姿がすがすがしい。希世が下した決断の結果は切ないけれど、ある予感を残した終わりがすてき。

◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す(書く)       6枚  817/2000
・「英文和訳演習(中級篇)」    16/24

|

« 家庭訪問終了 | トップページ | 普通ってなんだろう »

ファンタジー」カテゴリの記事

コメント

くるりさん
 各章にはいっている木内さんのカットもすてきですよ。針の幻蔵がかっこいい。図書券いっぱいって、うらやましいです。さくらの季節になると読み返したくなるかも。

投稿: 蒼子 | 2006.05.19 11:14

あ、この本、木内さんのサイトで見て読みたい!って思っていたのです。
「ある予感を残した終わりがすてき」、ますます読みたくなりました。
退職のお餞別に図書券いっぱいいただいたので、買ってしまおうかなあ。

投稿: くるり | 2006.05.18 22:29

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: さくらの精:

« 家庭訪問終了 | トップページ | 普通ってなんだろう »