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2006.07.10

思春期

読破ページ数【120】

ちいさな天使とデンジャラス・パイ
ジョーダン・ソーネンブリック著 / 池内 恵訳

 スティーブンは13歳。ドラムが好きで、オール・シティ・高校生・ジャズバンドのドラマーに選ばれ、練習に励んでいる。ところが、5歳の弟ジェフリーが白血病の宣告を受けてから、生活も家族も一変してしまった。一時間半はなれたフィラデルフィアの病院に通うため、母は教師の仕事をやめる。父は殻にとじこもり、スティーブンは、両親から見放された思いと、弟が死んでしまうかもしれない恐怖で落ち込んでいく。そこから、教師や友だちの力をかりながら、成長していく。もう泣き所満載で、最後の20ページは涙がとまりませんでした。

 中でもわたしに突き刺さってきたのは、「ぼくは突然、気づいた。ぼくが病気になっても、母さんはやっぱり同じようにしてくれるだろう。」というスティーブンの言葉。

 この物語のように、癌になってしまうのは、究極の事態だと思うけど、そこまでいかなくても、きょうだいがいるというのは、当人にとっても親にとっても、たいへんなことなのだとあらためて思ったわけです。きょうだいって不思議です。どうしても、問題が目に見えないと放っておいたほうがいいのかなと思ってしまうけど、いくつになっても甘えたいときはあるはず。息子はあまり家では話さないほうだったので、放っておいたけど、結構苦労していたということを、中学校の卒業前に、友だちのお母さんから聞いてびっくりしたことがありました。いま娘は、まともにわたしに不満をぶつけてくるので、うっとおしいとときどき思ってしまったことを、この本を読んで反省しました。と同時にやっぱり息子も苦労していたんだと思いいたったわけです。わたし自身長女で、弟や妹優先で放っておかれたときに、むかっときたことがあったはずなのに、あのころの記憶がまったくないのが不思議なくらい。中学生のころは、自分自身しか見えないところから、いろいろな人間がいることに気がついていく時期なのだなと思いました。

◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す(書く)       14枚 1088/2000
・「英文和訳演習(中級篇)」    16/24

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