切ない想い
読破ページ数【10】
光原 百合〔著〕
ああ、気がついたら1か月近く書いてませんでした。
ケルトの民話をもとにした美しいファンタジー。あるべき様からはずれたものを、行くべきところへと導く、祓いの楽人(バルド)。声のない祓いの楽人オシアンと、その連れのブランが登場する5つの短編です。
途中からからんでくる、獣使いの呪い師ヒューと相棒の黒猫のトリヤムーアもなかなかよいです。オシアンとブランの関係も気になるし。続編を期待したいです。
5つのお話は、みな想いを残して死んでしまったものたちの物語。表題作の「銀の犬」は、子供のころから育ててきた犬に殺されてしまった新婚の妻。切ない想いが胸にしみる。妖精との恋を描いた「恋を歌うもの」も美しいです。
参考図書の筆頭に『クリスタル☆ドラゴン』(あしべゆうほ作/ミステリーボニータでまだ連載中!)があるのに納得。「水底の街」は、唯一買ってうちにある外伝『風の呪歌―ガルドル―』をモチーフにしたのでしょうね。思わず読み返してしまいました。『クリスタル☆ドラゴン』本編のほうは、もうわからなくなっています。途中も抜けてるし。いま何巻まであるんでしょう。
獣を相棒に、妖魔など災いを取り除く、獣使いの呪い師というのも興味深いです。吟遊詩人や楽人のことがちょっとわかった気がしました。
◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆
・訳す 120枚 1369/2000
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コメント
さかなさん
ありがとうございます。ほっこりもしますね~。
投稿: 蒼子 | 2006.11.06 21:10
読みました。やさしい描き方でしんみりしつつもほっこりしたり、おもしろかったです。
投稿: さかな | 2006.11.06 20:04
さかなさん
いいですよ。ぜひぜひ。
投稿: 蒼子 | 2006.10.02 20:51
わぁ、おもしろそう! 読んでみますね。光原百合さんは、蒼子さんに教えていただいた作家なので、読むたびに蒼子さん、ありがとうと思っています。
壁紙も秋らしくてすてき~。
投稿: さかな | 2006.10.02 20:32