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2007.01.30

邂逅相遇

読破ページ数【20】

□読んだ本

ぼくと1ルピーの神様
ヴィカス・スワラップ著 / 子安 亜弥訳

 インドのスラムで暮らす18歳のラム・ムハンマド・トーマスは、ある日逮捕されてしまう。クイズ番組(「クイズ・ミリオネア」インド版ですね)で全問正解し、史上最高賞金10億ルピーを獲得したのだが、孤児で学校にもいったことのないトーマスに答えられるはずがないと、不正を疑われたのだった。実は賞金を払えないテレビ局が、警察を買収していた。トーマスは、不正を認めるようにと拷問を受ける。もうだめだと思ったとき、見知らぬ弁護士があらわれて、助け出してくれた。弁護士は、トーマスを助けるためにすべてを話せという。なぜ、すべての問題に答えられたか。それはトーマスが答えを知っていたから。トーマスは弁護士にこれまでの生涯を語っていく。
 生涯は、時系列でなくクイズの出題順に語られていくので、3章くらいまではとっつきにくかったが、次第にトーマスの人生に引き込まれていった。インドの宗教対立、貧困、幼児虐待、売春とトーマスの語る人生は悲惨なものだ。それでも懸命にきりぬけてきたトーマス。重いテーマを、軽快に読ませるところはうまいなあと思った。
 特に心に残ったのは戦争のエピソード。戦争は本当になにもかも破壊してしまうのだと思った。

◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す          15枚 1788/2000

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コメント

shokoさん

 こんにちは。ぜひぜひ~。

投稿: 蒼子 | 2007.01.31 09:21

この本、読みたかった本です。児童書ではないそうですが、とてもおもそろそうです。

投稿: shoko | 2007.01.31 06:29

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