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2007.03.02

気息奄々

読破ページ数【10】

□読んだ本

オンライン書店ビーケーワン:物しか書けなかった物書き

物しか書けなかった物書き』ロバート・トゥーイ著/法月綸太郎編
 小鷹信光・小梨直・清野泉・谷崎由依・山本光伸訳/河出書房新社


 本邦初のトゥーイ作品集。14編収録されています。
 おもしろかった~。予想外のところに落とす、そのずれかげんにはまりました。「おきまりの捜査」は、かみ合わない会話が続くうちに、びっくりするようなエンディング。何度も妻を亡くした男を疑っている刑事。意外な結末に唖然とした「階段はこわい」。この最初のふたつを読んで、ひきこまれました。作品の順番も考えぬかれているなあと思いました。
 表題作「物しか書けなかった物書き」は、突然書いた〝物〟が実体化してしまうようになった作家のお話。ラストの決まり方が美しくて好みです。この作品以外にも「馬」が登場していて、表紙の絵に納得です。
「支払期日が過ぎて」と「家の中の馬」は、唯一のシリーズ・キャラクターものだそうですが、これもっと読みたいなぁ。これだけしかないなんて、残念。モアマンのマシンガン・トークは笑えます。
 一番気に入ったのは「そこは空気も澄んで」。余韻がいいです。あと、「犯罪の傑作」はもうにやにや笑いがとまりませんでした。会話のずれ、というのがこの作家のポイントですね。

 今日の四字熟語は、この本で辞書を引いた言葉。【きそくえんえん】
「息も絶え絶えで、今にも死にそうなさま」(広辞苑)覚えておこう。

◆◇ ただいまの走行距離 ◇◆

・訳す          20枚 1951/2000

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