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2007.07.23

天空海濶

読破ページ数【10】

 オーストラリアの人里はなれた入り江で母とふたりで暮らす少年。自給自足の生活は、厳しいけれど満ち足りていた。ある日少年は、巨大な青い魚と出会う。ブルーバックを名付けて、海の神秘に魅せられていく。
 美しい海と、それを脅かすもの。そして守るための行動。静かな語り口の中に、強い意志を感じました。夏に読むのにぴったりの本。児童書ではありますが、ぜひ大人にも読んでもらいたいです。

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2007.07.16

独立自尊

読破ページ数【10】

 


 ポール・ギャリコの長編デビュー作の新訳。おもしろかった。
 14年間ニューヨークの新聞社で校正係をつとめたハイラム・ホリデーがひょんなことからボーナスと休暇をもらって、長年の夢だったヨーロッパ旅行へ出かける。見た目はぱっとしないハイラムだが、冒険心にあふれ射撃にフェンシングや武道も習得していた。時は1938年。第二次世界大戦前夜のロンドンを皮切りに、謀略に巻き込まれヨーロッパを点々としながらの大冒険。

 人生は一度きりで、戦いは死ぬまで終わらない。(下巻182ページより引用)

 アメリカ人のハイラムが、ウィーンやローマ、プラハといった都市を歩きまわって、歴史の声に耳を傾けていくところがぞくぞくした。

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2007.07.12

山川草木

読破ページ数【10】

ルビアンの秘密 (ミステリーYA!)

 鯨統一郎さんの作品なので、もっとはちゃけたのを想像していたら、普通にYAミステリーだった。

 17歳のレイは、8年前に自分と母を置いて家を出た、植物学者の父をゆるせなかった。中途半端な状態が我慢できずに、母には内緒で離婚届を持って、父に会いにいった。ところが包丁で差された父を発見する。父はレイの腕のなかで、「ルビアン」と言って息絶える。レイは犯人をさがそうと決心するが……。

 最後に残された「ルビアン」の謎と、生前わかりあえなかった父の謎を追って、レイが行動していくお話。ルビアンの謎はまあまあ感動的。植物学者の父と、自分も植物に興味があり、全編草花の話がでてくるところがおもしろい。表紙もその雰囲気にあっていてすてき。ただ、犯人がちょっと間抜け。殺人事件を高校生が追っているのに、警察も頼りない。ちょっと物足りなかった。

 ふー、頭がぼんやりと痛くて、読まなきゃいけない本がぜんぜん進まない。

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2007.07.05

不撓不屈

読破ページ数【10】

「図書館」シリーズ3巻。前巻が気になる終わり方だったので、一気に読んでしまいましたが、今回のエピソードはどれも考えさせられました。書物に対する検閲があるという世界設定なので、毎回はっとさせられます。

 笠原たちも図書館隊に入隊して一年。昇任試験の時期がやってきました。実技試験のお題は「子供への読み聞かせ」。笠原、手塚、柴崎の三者三様の対処が面白かったです。
 そして「○○屋」について。作者があとがきでも述べているように、いま現実に「○○屋」というのは放送禁止用語になっているわけで、この本の世界がまったくの絵空事には思えなくなるような、薄気味悪さを感じます。「無関心」について、考えさせられました。
 そして全編とおして語られる、図書館隊の徽章の意味にはじーんときました。次作が最終巻になるとのこと。笠原については安泰だと思うので、柴崎の行く末がすごく気になります。

『図書館戦争』の感想
『図書館内乱』の感想

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2007.07.01

6月に読んだ本

読破ページ数【20】

★絵本

漂流物 デイヴィッド・ウィーズナー作 BL出版(2007.06)
ローザ ニッキ・ジョヴァンニ文 ブライアン・コリアー絵 さくまゆみこ訳 光村教育図書(2007.05)
ねこのせんちょう マドレーヌ・フロイド作 木坂涼訳 セーラー出版(2006.04)
ふしぎのたね ケビン・ヘンクスぶん アニタ・ローベルえ 伊藤比呂美やく 福音館書店(2007.05)
ぼくのだいすきなケニアの村 ケリー・クネイン文 アナ・フアン絵 小島希里訳 BL出版(2007.04)
はる・なつ・あき・ふゆいろいろのいえ ロジャー・デュボアザン作 やましたはるお訳 BL出版(2007.04)

★読み物

夢みる宝石 シオドア・スタージョン作 永井淳訳 ハヤカワ文庫(2006.02/1979.09の新装版)
魔使いの弟子 ジョゼフ・ディレイニー作 金原瑞人・田中亜希子訳 東京創元社(2007.03)
マハラジャのルビー サリー・ロックハートの冒険 フィリップ・プルマン作 山田順子訳 東京創元社(2007.05)
ボーイ・キルズ・マン マット・ワイマン作 長友恵子訳 鈴木出版(2007.05)
マチルダばあやといたずらきょうだい クリスティアナ・ブランド作 エドワード・アーディゾーニ絵 こだまともこ訳 あすなろ書房(2007.06)
ケータイ・ストーリーズ バリー・ユアグロー作 柴田元幸訳 新潮社(2005.04)
星新一 一〇〇一話をつくった人 最相葉月著 新潮社(2007.03)
ブラック・ティー 山本文緒著 角川文庫(1997.12)
人間は考えるFになる 土屋賢二・森博嗣著 講談社(2004.03)
忘れじの乙女 デボラ・へイル作 美琴あまね訳 ハーレクイン(2007.05)

★洋書

Do the Creepy Thing by Graham Joyce (Faber & Faber 2006)

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