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2007.09.23

雨過天晴

読破ページ数【20】

 うちの一階には鬼がいる! ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作 原島文世訳 東京創元社

 キャスパー、ジェニー、グウィニーの母が再婚した相手、ジャックは横暴で子ども嫌いの鬼のようなやつだった。おまけにジャックの連れ子の、ダグラスとマルコムもいやなやつらだ。この3人と同居することになったキャスパーたちは、憂鬱な日々を送っていた。
 ある日ジャックは、自分の子どもマルコムと、ジェニーに化学実験セットを買ってきた。賄賂のつもりだろうか? しかし、この実験セットは、「魔法生成科学/魔術舎製造 毒性・爆発性なし」!

 というわけで、この実験セットから作り出された薬が、大騒動を引き起こし、反発しあったり、協力しあったりして、ばらばらだった家族がお互いに理解していく、というお話。
 原作は1974年に発表されたジョーンズ初期の作品なので、子どもたちひとりひとりは、ごく普通の子だった。でも子どもが集まれば、相乗効果で騒ぎが大きくなっていくのは、現実でもよくあるので、すごくわかりやすい。唯一の女の子グウィニーが、すっごくかわいい。後の作品を思い出させる場面もたくさんでてきた。
 今回は本当のきょうだいと、義理の兄弟入り混じっていて、5人の複雑で、微妙な関係がおもしろかった。
 解説は『魔法使いハウルと火の悪魔』の翻訳者、西村醇子さん。

◆ダイアナ・ウィン・ジョーンズ読了本一覧(感想)

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