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2007.12.26

変幻自在

読破ページ数【5】

 『ジャッキー、巨人を退治する!』チャールズ・デ・リント作 森下弓子訳 創元推理文庫(1995.12)

 19歳のOLジャッキーは、ボーイフレンドにふられて夜の街をさまよっていた。そこに公園の一角から爆音が。小さな男が9台のハーレーに追いまわされて、殺されてしまった。ハーレーが去ったあと、おそるおそる近づいてみると男の姿は消え、あとには赤い帽子が残っていた。その帽子をかぶると、妖精界が見えるようになる。妖精界はいま危機に瀕していた。古の魔法の歌を預かる姫君が行方不明になっていたのだ。ジャッキーはなりゆきで、姫君奪還に旅立つことになる。

 カナダの都市オタワを舞台にした冒険物語。人間には見えない妖精たちは、時の流れに順応しながら生き延びてきた。なにしろジャッキーの行く手をはばむ、〈死の狩人〉たちは、黒い革ジャンにフルフェイスのヘルメットをかぶってハーレーを駆る、まるで暴走族のような姿。
 ジャッキーの由来も巨人退治のジャック(つまり「ジャックと豆の木」)から。そのほかにもさまざまなおとぎ話の要素がちりばめられている。とってもおもしろかった。

 ケイトははたと口をつぐんだ。まさしくそうだ。そして人間たちが妖精のおとぎ話を集めた時代も、車は知られていなかったのだ。アンドルー・ラングが暴走族で鳴らしたという話はないし、ペローがグランプリで活躍したという記録もない。(174ページ)

 これを読んだあとで、来年アンドルー・ラング童話集が新訳で刊行されることを知りました。
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3802

 きちんと読んでみたいので、楽しみです。

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コメント

えー、NONさん覚えていなかったですか?

あかいろですね。楽しみにまってます。

投稿: 蒼子 | 2007.12.28 14:03

3年前に話題になっていたのですね。恥ずかしながら知りませんでした。
おどろおどろしい表紙の、あかいろの方に参加させていただいています。お目汚しになりますが、ごらんいただけたらうれしいです。

投稿: NON | 2007.12.27 22:24

NONさん

 ラング、懐かしいですよね。前に話題になったときから、もう3年もたったんですねぇ。

投稿: 蒼子 | 2007.12.27 19:22

オタワが舞台なのですね。興味あります。
ここのところ昔話を下敷きにしたものや、昔話そのものが増えてきている気がします。

ラングのご紹介、ありがとうございました。
昔話っておもしろいなとあらためて思いました。

投稿: NON | 2007.12.27 10:43

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