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2008.02.16

善意とは

読破ページ数【50】

図書館革命』有川浩著 徒花スクモイラスト メディアワークス(2007.11)

 シリーズ最終巻で、とても楽しみにしていました。受験も一段落したのでようやく読めました。

 ベタ甘な部分は予想どおりというか、それ以上というか思う存分楽しませてもらいましたが、本筋のほうは、今回もいろいろと考えさせられました。

 原子力発電所を狙ったテロが発生し、その手口が『原発危機』という小説と酷似していたことから、作家の当麻蔵人にメディア良化委員会の手がのびる。「表現の自由」を守るために図書特殊部隊は、当麻を保護することになり、メディア良化委員会との攻防がはじまる。
 最後まで一気につっぱしって、シリーズ完結にふさわしい幕切れだったと思います。おなじみの登場人物たちも生き生きと動いていて楽しい。
 基本的にみんな「いい人」なんですよね。だからこそ「善意」の正義が恐ろしいということがよくわかりました。そもそも「メディア良化法」ができたのも、人々の善意や無関心からだということが、4巻かけて描かれてきたのだと思いました。そして「いま」現実におきつつあることなのかもという怖さも感じます。
 最初は影の薄かった当麻蔵人が、だんだん存在感ましてきて、ラストはなかなかよかったです。

◆「図書館戦争」シリーズ感想
図書館戦争
図書館内乱』『レインツリーの国
図書館危機"

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