« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »

2008.05.28

仲良し

読破ページ数【30】

バレエなんて、きらい ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン作 武富博子訳 講談社 (2008.03)

 小学3年生のウィニーはお父さんとふたり暮し。でも小さいときからいつもいっしょにすごしているヴァネッサとゾーイという友だちがいるので、毎日楽しくすごしています。ところが、学校でバレエ教室が開かれることになり、ヴァネッサとゾーイは大はりきり。バレエに興味がもてないウィニーとふたりとの距離ができてしまいまいます。

 3人というのは、微妙な数字。うまくいっているときは、すごい力を発揮するけど、ひとたびこじれるとなかなかたいへんなのは、日本でも、大人になってからでも同じようです。微妙にゆれるウィニーの感情がすなおに描かれていて共感できます。3人がたどりついた解決方法もすてきですし、ウィニーのお父さんがうまくフォローしていてとってもよかったです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008.05.21

におい

読破ページ数【30】

教会の悪魔 ポール・ドハティ作 和爾桃子訳 早川書房(2008.04)

 よい香りが「匂い」で、不快なのが「臭い」っていうの、ついうっかり混同してしまいます(>_<)。

 13世紀のロンドンで、殺人犯が司直からのがれるために教会に逃げこんだ。中から鍵をかけ、警備兵が監視していた密室状態で翌朝首を吊っているのが発見されて、自殺として処理された。しかし反逆者の仕業ではないかと疑った国王エドワード一世は、再調査を命じる。大法官が選んだのは、王座裁判所書記官ヒュー・コーベット。調査してすぐに自殺ではないと見抜くが、動機や犯人がわからない。調査をつづけるうちに、コーベットの命も狙われて……。

 強烈な「におい」がしてきそうな、細かい描写がおもしろかった。訳者さんによるあとがきで、時代背景や風俗、宗教の解説が適切で参考文献まであげられているので、とても勉強になりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.13

完璧な一瞬

読破ページ数【30】

ホーミニ・リッジ学校の奇跡! リチャード・ペック作 斎藤倫子訳 東京創元社(2008.04)

 1904年、ラッセル15歳の夏休みが終わるころ、小学校の先生が急死した。学校をやめ、ダコタ州で農業や木の伐採をして働きたいと考えていたラッセルは、これで学校が閉鎖になるのではないかと期待する。ところが17歳の姉が代理教師として選ばれた。ラッセルにとって悪夢のような日々がはじまる。

 まだ自動車もめずらしかったころのインディアナ州の人々の生活を、ゆったりと描いている。ラッセルが大人になってから子供時代を誰かに語ってきかせる構成で、けっして子供時代を美化しているわけではない。

「人生において完璧だと思える瞬間はそうたくさんはない。あの日、あのときが、その完璧な瞬間だった。」(25ページより引用)

 完璧な瞬間をいとおしむために、日々の暮らしがあるのだと思えてくる。それにしてもラストはびっくりしたなぁ。

◆リチャード・ペック読了本感想
ミシシッピがくれたもの

◇こちらもおすすめ!
シカゴよりこわい町』『シカゴより好きな町』リチャード・ペック作 東京創元社
豚の死なない日』ロバート・ニュートン・ペック作 白水社
続・豚の死なない日』ロバート・ニュートン・ペック作 白水社

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.06

好奇心!

読破ページ数【20】

 世間ではゴールデンウィークですが、今年はみごとに家族の予定がばらばらで、遠足あり、塾の講習会ありで起床時間もばらばらなら、食事の時間も(弁当もあったりで)ばらばら、で落ち着かなかったです。明日からはまたいつもどおり4時半起きだ~。
 そんなわけで、仕事は進まないのに、細切れ時間があちこちにできて読書だけは進みました。GW中に読んだ本の1冊です。

完全恋愛 牧薩次作 マガジンハウス(2008.01)

 他者にその存在さえ知られない罪を
 完全犯罪と呼ぶ
 では
 他者にその存在さえ知られない恋は
 完全恋愛と呼ばれるべきか?

 こんな言葉ではじまるひとりの男の一代記。そこには三つの謎がある。凶器消失、巨大密室、不在証明。ミステリとしても、昭和から平成を生き抜いた男の一生としても読みごたえありますが、恋愛小説としても読めるという、すごい小説です。ラストシーンで恋愛小説としての一面がすーっとうかびあがってきたときは、ぞくぞくっとしました(全体に恋がテーマであるのですが……)。うう何を書いてもネタを割りそう。読み終わってから、この冒頭の言葉を読み直すと、すべてここに語られていたことに気がついた次第です。
ぼくたちのアニメ史』を読んだときにも思ったのですが、同じ時代に生きていて作品に触れられるのは幸せだ~。
 多彩なご活躍をしている作者ですが、こんどはケータイ小説も書かれるそうです。(さっそくお試し版読んできました)
→「ミステリーワールド

「読者や鑑賞者がいてこそはじめて作品は完結する。」(194ページより引用)とこの本の登場人物のひとりが言っていますが、ケータイ小説から興味をもった方もぜひぜひ『完全恋愛』を読んでみてほしいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008.05.01

4月に読んだ本

読破ページ数【50】

 新学期でばたばたしていて、なかなか感想が書けません。おすすめは『ぼくたちのアニメ史』!

 ※書名をクリックするとbk1か感想に飛びます。

★絵本

ニューヨークのタカ ペールメール ほんとうにあったおはなし ジャネット・ウィンター作 福本友美子訳 小学館(2008.04)

カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国ものがたり C・S・ルイス原作 マシュー・S・アームストロング絵 中村妙子訳 岩波書店(2008.03)

大地の動きと岩石・鉱物・化石 4 化石 レベッカ・フォークナー箸 齋藤めぐみ日本語版監修 熊谷淳子訳 文渓堂(2008.03)

ぼくは こころ アンドレ・ダーハン作 角田光代訳 学習研究社(2008.01)

ふたりはなかよしシリーズ4 ふたりでおえかき イローナ・ロジャース作・絵 かどのえいこ訳 そうえん社(2008.03)

あずきがゆ ばあさんと トラ チョ・ホサン文 ユン・ミスク絵 おおたけきよみ訳 アートン(2004.11)

ひつじのラッセル ロブ・スコットン作 ときありえ訳 文化出版局(2006.11)

ラッセルとクリスマスのまほう ロブ・スコットン作 ときありえ訳 文化出版局(2007.10)

たし算たんていだん 算数がすきになる絵本1 ロリーン・リーディ作 福本友美子訳 大月書店(2008.03)

ひき算マジック 算数がすきになる絵本2 ロリーン・リーディ作 福本友美子訳 大月書店(2008.03)

★読み物

おせっかいなゴッドマザー シャンナ・スウェンドソン著 今泉敦子訳 東京創元社(2008.03)

テメレア戦記I 気高き王家の翼 ナオミ・ノヴィク作 那波かおり訳 ヴィレッジブックス(2007.12)

鹿男あをによし 万城目学箸 幻冬舎 (2007.04)

つぐみ通りのトーベ ビルイット・ロン作 佐伯愛子訳 徳間書店(2008.03)

プリンセス・ダイアリー パーティ・プリンセス篇 メグ・キャボット作 代田亜香子訳 河出書房新社(2008.03)

先生と老犬とぼく ルイス・サッカー作 はらゆい訳 文研出版(2008.04)

GOSICK 仮面舞踏会の夜 桜庭一樹作 富士見書房(2006.12)

GOSICKS ――ゴシックエス・春来る死神―― 桜庭一樹作 富士見書房(2005.07)

断章のグリムI 灰かぶり 甲田学人作 メディアワークス電撃文庫(2006.04)

ぼくたちのアニメ史 辻真先著 岩波書店 岩波ジュニア新書(2008.02)

仮題・中学殺人事件 辻真先作 創元推理文庫(2004.04 初版は1972年)

★洋書

"The Game" by Diana Wynne Jones(HarperCollins Children's Books)2007

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年4月 | トップページ | 2008年6月 »