« 見守る | トップページ | 何を見たか »

2008.06.12

艱難辛苦

読破ページ数【30】


『ぼくの羊をさがして』 ヴァレリー・ハブズ作 片岡しのぶ訳 あすなろ書房(2008.04)

 「ぼく」はボブさんの農場でうまれた牧羊犬のボーダーコリーの子犬。いつか父さんのようにりっぱに羊を追えるようになるのが夢だった。ところがある日落雷から起きた火事で農場は大打撃を受けて、ぼくは売られてしまった。しらない町のペットショップにつれていかれ女の子に買われたが、ぼくは室内犬じゃないんだ! 翌日さっさと逃げだしたけど、ぼくの追う羊はどこにいるんだろう。いつか農場にもどって、ぼくの羊を追うんだ。こうしてぼくの冒険がはじまった。

 放浪をしながら、人間と出会って「ぼく」は、人間と出会うたびにいろいろな名前で呼ばれる。辛い目にもあうし、ひとりぼっちになったこともあったけど、あきらめなければいつか自分の羊に出会えると信じて旅をつづけていく。ジャックと呼ばれるようになるまでのあいだの出来事が、犬の目をとおして描かれている。

「忍耐の帆を張っていれば、はるばる遠くまで旅ができるんだよ」(42ページ)

 ジャックという名前や、バックという犬の話がでてくるところから、ジャック・ロンドンの『野性の呼び声』へのオマージュだと感じた。昨年新訳もでたので、読み比べて見るとおもしろい。
※タイトルからbk1に飛びます。

|

« 見守る | トップページ | 何を見たか »

児童読み物」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 艱難辛苦:

« 見守る | トップページ | 何を見たか »