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2008.07.29

夏だもの、海!

読破ページ数【30】

『秘密の島のニム』 ウェンディー・オルー作 田中亜希子訳 あすなろ書房(2008.07)

 夏らしく、わくわくする冒険物語。
 ニムは南海の孤島でお父さんとふたりでくらしている女の子。お母さんは行方不明になり、誰も知らない島でお父さんはニムを育てることにしたのだ。あるときお父さんは3日の予定でプランクトンの研究にでかけた。そのあいだニムはひとりでお留守番。ニムはお父さん宛てにきたメールに返事をして、あこがれの作家とメールのやりとりをすることになった。ところがアクシデントがあって、約束の時間がすぎてもお父さんが帰って来ない。手紙が届いて無事なのはわかったが、もう少しひとりでがんばらないといけなくなって……。

 南海の孤島にあらしに火山の噴火と冒険物語の要素満載。パソコンもメールも使えるところは現代風。おまけに大人がロマンスとして読んでもちょっとどきどきしてしまう(^^)。親子で楽しめる、夏休みの読書にぴったりの1冊。
 9月から全国ロードショーとなる映画『幸せの1ページ』の原作です。
映画『幸せの1ページ』公式サイト

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2008.07.23

存在証明

読破ページ数【40】


『シュワはここにいた』シュワはここにいた ニール・シャスタマン作 金原瑞人・市川由季子訳 小峰書店(2008.06)
・2005年ボストングローブ・ホーンブック賞フィクションと詩部門受賞作

 ある日アンツィは存在感の薄いシュワと口をきいた。理科の時間にはとなりにすわっているはずなのに、それまで意識したことはなかった。シュワはなぜか誰の目にもうつらないらしい。手をあげても教師でさえも気がつかないのだ。そんな伝説がたっぷりあった。以来アンツィはそれを「シュワ効果」とよんで、「ビジネス」をはじめる。そうして賭けにのったふたりは、町でも変わり者の評判をもつクローリーさんの家にしのびこみ、あっさり見つかってしまう。そして警察につきだされないのを条件に犬の散歩係にされてしまった。

 自分の立ち位置がわかりかけてくる年頃。自分の存在証明はどこにあるのだろう。クラスの中で誰からも相手にされず、親にすらときどき存在を忘れられてしまうシュワ。アンツィもまた程度はちがっても自分は兄妹にはさまれめだたない存在だと思ってきた。
 自分の存在ってどうやってわかるものなのだろう。これは現代ならではの悩みなのだろうか。そんなふたりの前にクローリーさんの孫娘レクシーがあらわれる。彼女は生まれてすぐの事故がもとで視力を失っていた。だからこそ、見えるものにまどわされずに、まわりのことがわかっていた。それがふたりに影響を与えていく。レクシーとの出会いでアンツィとシュワは成長へのきっかけをつかんだのだった。
 家族でも友人にでも、すべてをさらけだすことはできないけれど、でもまわりに人がいるからこを見えてくる自分もある。いまわたしは誰にどんな自分を見せているのだろうと思った。

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2008.07.15

こういうのが読みたい

読破ページ数【30】


『モンスターズ』 山口雅也著 講談社(2008.03)

『ミステリーズ』『マニアックス』につつく〈Mシリーズ〉3作目。モンスターにかかわる短編集。楽しませていただきました。特にすきなのは「箱の中の中」。すききだしコレクターの薀蓄も楽しいかったけど、ラストはいまのわたしにはちと痛かった。また時間をおいて読み直したい。

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2008.07.08

人形と言の葉

読破ページ数【30】


『オフェーリアの物語』 山田正紀作 理論社(2008.05)

『雨の恐竜』につづいて理論社の「ミステリYA!」から。

 リアという人形使の少女が、オフェーリアというビスク・ドールとともに影歩異界(かげあゆむいかい)と照座御代(かみおますみよ)を行き来して人形の魂の声を聞いていくお話。幻想的で言葉が美しくって、それだけで酔ってしまいそうです。リアをひろって面倒をみている旅芸人の影華さんの啖呵がほれぼれするほどかっこいい。最後にある「オフェーリアの言の葉事典」は美しい挿絵つきです。
 第3話にでてくる久生十蘭のあの作品を、また読みたくなりました(作品名書くとネタバレしてしまうので作家名だけメモしておこう。

『雨の恐竜』の感想

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2008.07.03

6月に読んだ本

読破ページ数【31】

 うう、あまり読めなかったし、進まない。不調。今月はがんばらないと!

★絵本

こねずみトトのこわいゆめ ルイス・バウム文 スー・ヘラード絵 ゆらしょうこ訳 徳間書店(2008.01)
なにがほしいの、おうじさま クロード・K・デュボワさく 河野万里子やく ほるぷ出版(2008.04)
しずかに! ここは どうぶつの としょかんです ドン・フリーマン作 なかがわちひろ訳 BL出版(2008.04)
青い大きな家 ケイト・バンクスさく G・ハレンスレーベンえ いまえよしともやく BL出版(2008.06)

★読み物

キッド・ピストルズの最低の帰還 パンク=マザーグースの事件簿 山口雅也著 光文社(2008.05)
ぼくの羊をさがして ヴァレリー・ハブズ作 片岡しのぶ訳 あすなろ書房(2008.04)
狼と香辛料 支倉凍砂作 メディアワークス 電撃文庫(2007.02)
鏡の向うに落ちてみよう 有栖川有栖エッセイ集 有栖川有栖箸 講談社(2008.05)
どうなっちゃってるの!?クレメンタイン クレメンタイン(1) サラ・ペニーパッカー作 マーラ・フレイジー絵 前沢明枝訳 ほるぷ出版(2008.05)
ブラック・ジュース マーゴ・ラナガン著 佐田千織訳 河出書房新社(2008.05)
スミレ色のリボン シャレル・バイアーズ・モランヴィル文 アンナ・オールター絵 三原泉訳 BL出版(2006.04)

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