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2008.10.27

記憶の底

読破ページ数【30】

『カイサとおばあちゃん』 リンドグレーン作 石井登志子訳 岩波書店(2008.08)

 リンドグレーンの作品とであったのは、たぶん小学校4年生か5年生のころ。「やかまし村」シリーズが最初だったと思う。それから「名探偵カッレくん」シリーズを夢中になって読んだ。大人になってから『はるかな国の兄弟』や『ミオよ、わたしのミオ』を読んでますますリンドグレーンが好きになった。
 そんなリンドグレーンの魅力がつまった短編集。10篇の作品がはいっている。リンドグレーンの本読むと幸せな気分になれるなぁ。

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2008.10.16

野性の力

読破ページ数【20】

『ルウとおじいちゃん』 クレール・クレマン作 藤本優子訳 講談社(2008.08)
★2007年クロノス賞受賞

 ルウはおじいちゃんの幸運の女神だといって、かわいがってもらっていた。ルウもそんなおじいちゃんと過ごす時間が好きだった。でもある日、昼寝をしたままおばあちゃんが亡くなってしまう。それ以来、おじいちゃんは口もきかなくなってしまった。ママはどうにもならなくて、おじいちゃんをホームにいれようとする。でもルウはそんなところにおじいちゃんをいれたら、もう二度ともとのおじいちゃんにもどらないと思う。何とかしようとルウはある計画を実行する。

 まさにルウはおじいちゃんの幸運の女神。おばあちゃんを亡くしたおじいちゃんに必要なものをそろえていきます。いい本でした。
 最期のときまで自分らしく生きていけたらどんなに幸せでしょうか。でもそれは日々の積み重ねなんだろうなと思います。ついつい目の前の忙しさにかまけて、自分が“いま”をきちんと生きているのか反省しました。

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2008.10.11

神々の黄昏

読破ページ数【20】

『ぼくとルークの一週間と一日』 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作 大友香奈子訳 東京創元社(2008.08)

 両親をなくしたデイヴィッドは、寄宿学校にはいっている。しかし休暇になると大おじ一家のところに帰らなければならない。いつもはサマーキャンプやホリディキャンプの手配をしてくれて、それなりに楽しめた。ところが今回は休暇にはいる日付を大おじの息子のロナルドがまちがえていたせいで、何の手配もされていなかった。大おじ夫婦とロナルド夫婦に家政婦のミセス・サークスから小言をいわれつづけてすごす休暇なんていやだ。大おじたちは何かというと、デイヴィッドは面倒をみてもらえることに感謝しなければいけないという。ある日とうとうぶちきれたデイヴィッドは、大おじ一家を呪おうと、適当な呪文を唱えた。すると地面がゆれてルークと名のる男があらわれた。それから不思議なことがおこりだす。ルークって、いったい何者だろう?

 ジョーンズ初期の作品で、これまで翻訳されなかったのは北欧神話とクリケットが重要な要素で日本に馴染みがないからだったのでしょうか。とくに北欧神話を知らないと、クライマックスは意味がよくわからないかも。わたしの知識では一読しただけでは何か意味があるのはわかるけど、それがピンとこなくて欲求不満に(^^;)。ジョーンズの最後にぱたぱたとすべてがまわりだすところが堪能しきれなかった。
 それにしても北欧神話をモチーフにしながら、スーザン・プライスとはまったくちがいます。
 初期の作品だからか、すこし消化不良の感じもします。"The Game" ではギリシア神話をモチーフにしていて、やっかいな親類というところも似ていますが、こちらのほうがうまく咀嚼されているかなぁと思いました。

◆ダイアナ・ウィン・ジョーンズ読了本一覧(感想)

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2008.10.07

はじめての……

読破ページ数【20】

『キャンプで、おおあわて』 ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン作 武富博子訳 講談社(2008.09)

 『バレエなんて、きらい』の仲良し3人組の続編。

 小学3年生のウィニーは、仲良しのヴァネッサとゾーイといっしょに、はじめてサマーキャンプに参加することになった。わくわくするけど、はじめて会う子たちともうまくやれるかが少し不安。そしてテントの割り振りはヴァネッサとゾーイはいっしょなのに、ウィニーだけべつになってしまった。それでも同じテントのロキシーはとても楽しい子で、前キャンプにも参加したことがあって、いろいろと教えてくれる。いつもと違う経験に夢中になっているうちに、ウィニーはロキシーにあるうそをついてしまう。ほんとうのことがいえずに、どんどんとうそをつくはめになり、ヴァネッサとゾーイともなんだかおかしな具合になってしまって……。

「はじめてのキャンプ」って、とってもいろんな感情がわきあがります。わたしの場合は、自分が「はじめて」参加したキャンプの思い出(やっぱり知らない子ばかりのキャンプですごく不安だった)、娘が「はじめて」キャンプに行ったときの不安(こちらもいきなり知らない子ばかりのキャンプで不安な思いをしたなぁ)、そして「はじめて」運営を少し手伝ったキャンプ(はじめて会うお子さんのお世話をするのに緊張しました)。日常とはちがう空間で、いつもとちがう時間の流れのなかで過ごすと、知らなかった自分が見えてきます。ウィニーがついたうそも、それを何とかしようと3人で頭をつかうことも、すべて少女たちが成長していくために必要なことだったんだなと思います。少女たちが成長できたのもまわりの大人のフォローがあってこそ。あたたかい気持ちになれました。ウィニーが一歩一歩確実に成長していくのが楽しみです。

◆ジェニファー・リチャード・ジェイコブソン読了本感想
バレエなんて、きらい

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2008.10.03

9月に読んだ本

読破ページ数【15】

★絵本

トム トミー・デ・パオラ作 福本友美子訳 光村教育図書(2008.06)
おばけのめをみて おとうとうさぎ! ヨンナ・ビョルンシェーナ作 菱木晃子訳 クレヨンハウス(2008.08)
チコと きんいろの つばさ レオ・レオーニ作 さくまゆみこ訳 あすなろ書房(2008.08)
やんちゃものの おでましだい デイヴィッド・メリングさく 山口文生やく 評論社(2008.08)
世界一ばかなわたしのネコ ジル・バシュレ文・絵 いせひでこ訳  平凡社(2008.05)
おひさまは どこ? フィリス・ルート作 メアリー・グランプレ絵 岩崎たまゑ訳 岩崎書店(2008.09)

★読み物

バンパイア・ガールズ no.1:あの子は吸血鬼? シーナ・マーサー作 田中亜希子訳 理論社(2008.08)
暗黒天使メストラール クリフ・マク二ッシュ作 金原瑞人・松山美保訳 理論社(2008.05)
エノーラ・ホームズの事件簿 ~ふたつの顔を持つ令嬢~ ナンシー・スプリンガ-作 杉田七重訳 小学館(2008.07)
壁抜け男の謎 有栖川有栖著 角川書店(2008.04)
負けるな、ロビー! マイケル・モーパーゴ作 マイケル・フォアマン絵 佐藤見果夢訳 評論社(2008.09)
消せない炎 ジャック・ヒギンズ&ジャスティン・リチャーズ作 田口俊樹訳 理論社(2008.07)
海賊黒パンと、プリンセスに魔女トロル、2ひきのエイリアンをめぐるぼうけん ガース・ニクス作 原田勝訳 主婦の友社(2008.09)
死神姫の再婚 小野上明夜作 エンターブレイン B's-LOG文庫(2007.09)
人くい鬼モーリス 松尾由美作 理論社(2008.06)

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