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2009.09.28

たりないもの

『キャットと魔法の卵』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作 田中薫子訳 徳間書店(2009.08)

 クレストマンシー・シリーズ最新作。『魔女とくらせば』のキャットのその後を知りたいという読者の声に応えて書かれたということで、『魔女~』から約一年後のお話です。クレストマンシー城の生活にも慣れてきたキャットですが、一番年少のために子ども扱いされることにちょっと不満。
 お城の近隣の村では昔からクレストマンシーに隠れて魔法を使う一族がありました。その一族のマリアンはせっかくの夏休みをばば様にふりまわされて不満がたまっていました。やはり年少の魔女ということで、大人たちは真剣に自分のいうことを聞いてくれないのです。ある日キャットはマリアンと出会い、彼女が大きな魔力をもっていることを見抜きます。ふたりはうちとけて、ばば様の家の屋根裏部屋に隠されていた卵をみつけます。マリアンから卵を譲り受けたキャットは、苦心の末その卵を孵しました。そこから出てきたのは……。

 キャット大活躍で、楽しいです。子ども扱いされて、なかなか自分たちの言うことを信じてもらえないキャットとマリアンのいらだたしさがうまく描かれています。
 今回新たに「地気術」という力がでてきます。自然の力をうまく使うと魔法も強力になるみたいです。その他にもいろいろな要素がつまっていて、やっぱり奥が深いです。今回は卵の生き物とともに自然の描写がすてきだなぁと思いました。今年は5月に『魔法の館にやとわれて』("Conrad's Fate")もでています。現クレストマンシーであるクリストファーの少年時代を描いていて、こちらも楽しめます。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ感想

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