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2010.02.20

ライオンとであった少女

『ライオンとであった少女』 バーリー・ドハーティ作 斎藤倫子訳 主婦の友社(2010.02)

 オリンピック男子フィギュアスケート、高橋選手の銅メダルに感動しました。そして織田選手。靴紐切れたのに、怪我もなく最後まですべりきったことに拍手を送りたいです。というのもちょうど読んでいたこの本で、アイススケートの靴紐が原因で、女の子が怪我をしてしまうエピソードがでてきたのです。昨日たまたまテレビをつけたら、ちょうど織田選手の演技がはじまり、リアルタイムで靴紐が切れたところを見てしまいました。そのあと見ていられなくてテレビを消してしまい、ニュースで7位入賞という結果を知って、すごいと思いました。

 なんか最近弱気でだめです。この本も辛くて途中で何度もなげだしそうになりました。

 イギリスのシェフィールドで母親とふたりで暮らしているローザ。いま母とふたりで習っているアイススケートに夢中で、13歳の誕生日に新しいスケート靴を買ってもらうのを楽しみにしている。ところが母が養子で妹がほしくないかと言い出しショックを受ける。母親のことは大好きなのに、ちっとも似ていないことで悩んでいるローザにとっては、自分が愛されていないのではないかと思えるような提案だったのだ。

 タンザニアで暮らす9歳のアベラは、幼いころ父を亡くし、いま妹と母も具合がよくない。遠く離れた病院にアベラは母を連れていくが、そこには医師も薬もなく、ただ死んでいく母をみとることしかできなかった。辛い思いを抱えて祖母のもとにもどると妹も死んでいた。「強い子になるのよ」という母の言葉を支えに生きているアベラのもとに、若いころ国を飛び出した叔父が帰ってくる。

 この傷ついた少女たちが出会うまでのお話ですが、人間の強さと希望を教えてくれます。里親制度や養子縁組について、丁寧に書かれていて、子どもと親が出会いうまくいくまで、本当にきめ細かなサポート体制があるのだと知りました。子どもを社会で育てるというのはこういうことなのかと思いました。育児休暇のようにとる養子縁組休暇もあって、子どもはやく慣れるように仕事を休んで一緒にいられるんですね。

 読んでいて何が辛かったかというと、ローザのお母さんの「あふれるほどの愛情」。自分にはないものにあこがれると共に畏怖を感じてしまって、たびたび読む手がとまってしまったのでした。
 子どもというのは希望なのだと強く感じました。

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2010.02.06

パーシー・ジャクソン

 ★シリーズものにつき既刊のネタバレがあります。★

◆「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズ感想
盗まれた雷撃
魔海の冒険
タイタンの呪い
迷宮の戦い

『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 5 最後の神』
リック・リオーダン作 金原瑞人・小林みき訳 ほるぷ出版(2009.12)

 大予言がつげているパーシーの16歳の誕生日まであと一週間。クロノスはタイタン族の怪物テュポンを目覚めさせ、みずから軍を率いてニューヨークにせまっていた。テュポンとの戦いにオリンポス山を離れた神々。ポセイドンも海の宮殿の守るため動けず、ハデスは戦うことを拒む。神々のいなくなったオリンポス山を守ろうと、パーシーたちハーフ訓練生はマンハッタンに集結。そこに圧倒的な数の怪物たちを率いるクロノス軍がせまる。
 最後の神とは誰か。大予言はどのように成就するのか。スリリングなファンタジーの最終巻。

これまでアメリカ横断の冒険をつづけてきたパーシーだが、最後の決戦の舞台はマンハッタン。怪物も神々も総出演で、最後まで一気に読ませる。仲間との死別や裏切りを乗り越え、パーシー、アナベス、レイチェルがそれぞれの選択をしていく。2巻で親子関係が気になったところだが、最終巻も親子関係奥が深かった。

 1巻の映画は2月26日から公開です。予告編みるとなかなか楽しそうです。
映画公式サイト

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